「いま なんじ」
作者・山下明生 絵・村上 勉
発行:あかね書房 1979年12月初版発行
発行:あかね書房 1979年12月初版発行
子どもの頃、学校で時計の見方を教わったときは、誰でもちょっと大人になったような気がしたのではないだろうか。それは、この絵本のなかの「けろくん」たち、「かえるえんみどりぐみ」の皆も同じようだ。
児童文学者の山下明生(やましたはるお)と画家村上勉(むらかみつとむ)による、表紙を見ただけでも楽しさが伝わるこの絵本は、3歳から6歳の子どもたちがカエルたちといっしょに時計の読み方を学ぶための絵本である。
からだが時計になっている「とけいおじさん」が、短針と長針を回しながら、時刻の読み方はもちろん、同じ7時でも朝と夜があることなどを教えていく。そしてけろくんたちは、ごはんを食べたり、お昼ねをしたり、池で遊んだりするときに、時計の針はいつも動いていることを知る。
ところで、けろくんには「ころたん」という小さな弟がいて、このお話の最初のほうで、けろくんといっしょに学校に「いきたーい」と叫んでいた。でも、「まだ小さいからだめ」とお母さんから止められたころたん。ところが、晩ごはんの後、テレビを見ていたけろくんが、「あーあ、いま なんじかな?」というと、「いま 8じ」と答えたのは、ころたん。
ころたんはどうして時計の読み方がわかったのか、もう一度この絵本のページをめくり直すとわかるしかけ。
村上勉が描いたカエルの世界は、トーストとボイルドエッグの朝食のシーンから、学校生活、ハンモックでのお昼ね、夕食後家族で寝そべって本を読むシーンまで、子どものみならずカエラーの心もとらえる可愛らしさにあふれている。
児童文学者の山下明生(やましたはるお)と画家村上勉(むらかみつとむ)による、表紙を見ただけでも楽しさが伝わるこの絵本は、3歳から6歳の子どもたちがカエルたちといっしょに時計の読み方を学ぶための絵本である。
からだが時計になっている「とけいおじさん」が、短針と長針を回しながら、時刻の読み方はもちろん、同じ7時でも朝と夜があることなどを教えていく。そしてけろくんたちは、ごはんを食べたり、お昼ねをしたり、池で遊んだりするときに、時計の針はいつも動いていることを知る。
ところで、けろくんには「ころたん」という小さな弟がいて、このお話の最初のほうで、けろくんといっしょに学校に「いきたーい」と叫んでいた。でも、「まだ小さいからだめ」とお母さんから止められたころたん。ところが、晩ごはんの後、テレビを見ていたけろくんが、「あーあ、いま なんじかな?」というと、「いま 8じ」と答えたのは、ころたん。
ころたんはどうして時計の読み方がわかったのか、もう一度この絵本のページをめくり直すとわかるしかけ。
村上勉が描いたカエルの世界は、トーストとボイルドエッグの朝食のシーンから、学校生活、ハンモックでのお昼ね、夕食後家族で寝そべって本を読むシーンまで、子どものみならずカエラーの心もとらえる可愛らしさにあふれている。
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